免許取得を目指す際に、まとまった休みを取れなかったり、自分のペースで教習を受講したい人におすすめなのが「通学免許」です。
ただ、通学免許は合宿免許と比較して、免許取得までに時間がかかるのが一般的です。では、自動車学校に通って免許を取得する場合、最短でどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
今回は、通いで免許取得するまでにかかる最短日数をご紹介します。
免許取得までにかかる最短期間
自動車学校の通いで自動車の運転免許にかかる期間は、AT車かMT車かで取得までの最短期間が異なります。カリキュラムを修了する理論上の最短日数と、平均的な自動車免許取得までの期間について解説していきます。
理論上は、AT16日、MT18日
普通自動車免許を取得する場合、規定されている教習時限数分の教習を受講する必要があります。規定教習時限数は、学科・技能教習を合わせてAT車が57時限、MT車が60時限です。あくまで技能教習の予約をはじめとしたカリキュラムの消化が、スケジュール通りに実現した場合にはなりますが、普通自動車免許を取得する最短期間は、理論上AT車が16日、MT車が18日になります。
いずれも原付をはじめとした所持免許がない場合に自動車学校に通った場合の想定です。
・AT車=16日
自動車学校に通いでAT車の普通自動車免許を取得するのは、最短16日間で可能です。
内訳としては、
・第一段階:技能教習6日間
・第二段階:技能教習7日間
第一段階では「仮免許試験」、第二段階では「卒業試験」、卒業後の試験場での「試験」が存在しますが、それぞれ技能教習と別日に受験する想定で計算しています。
・MT車=18日
自動車学校に通いでMT車の普通自動車免許を取得するのは、最短18日間で可能です。
内訳としては、
・第一段階:技能教習8日間
・第二段階:技能教習7日間
MT車でもAT車と同様に、仮免許試験・卒業試験・試験場での試験それぞれ技能教習と別日に受験する想定で計算しています。
MT車の免許を取得するにあたっては、AT車に比べてギアチェンジやクラッチ操作といった技術的な学ぶ要素が追加されているため、第一段階でプラス2日間必要です。
法令上、技能教習を1日で受講できる時間は、第一段階で2限、第二段階で3限までと定められています。受講可能な時限数が規定されているため、いくら自分のスケジュールに空きがあったとしてもカリキュラム修了にはAT車が16日、MT車が18日という期間がかかるのです。
実際には平均3〜4ヶ月程度
通う自動車学校の規模や入校時期の混雑具合にもよりますが、平均すると入校から卒業までには3〜4ヶ月程度かける方が多いです。理由としては、技能教習が予約制であることから必ずしも自分の希望通りに受講することができないこと、自動車学校に通う人のほとんどが学校や仕事の合間を縫って取得を目指していることが挙げられます。
また、免許取得には仮免許証を取得するための「第一段階」、自動車学校の卒業試験に合格するための「第二段階」が存在します。それぞれの試験に一発で合格することができなければ、その分免許取得までにかかる期間も長くなってしまうのです。
卒業しても免許センターで試験を受ける必要がある
自動車学校の卒業試験に合格しても、本免許を取得するには免許センターで試験を受けなければなりません。通っていた自動車学校が公安委員会から認可を受けた公認校(指定校)であれば、免許センターでの実技試験は免除され適性試験と学科試験の合格のみで本免許が取得できます。
試験場での試験に合格すると即日で運転免許証が交付されます。ただし、受験者の人数が多い場合は、交付までに時間を要することがありますので、注意が必要です。
通い以外の免許取得の方法
自動車免許を取得する方法は「通い」だけではありません。他にもいくつかの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
自分のライフスタイルやスケジュールに合った方法を選ぶことが大切です。
ここでは通い以外の主な免許取得方法を二つご紹介します。
合宿免許
合宿免許は、短期間で集中的に運転免許を取得するためのプログラムです。合宿形式で集中的に運転教習を行うため、一般的に2〜3週間程度で免許を取得することができます。
特定の宿泊施設に滞在しながら、毎日数時間の教習を受けることで、効率的に運転技術を身につけることができます。
また、合宿中は他の参加者と共に学ぶため、切磋琢磨しながら技術を向上させることができるでしょう。
一発試験
一発試験は、自動車学校に通わずに直接運転免許試験を受ける方法です。この方法は既に運転技術に自信がある方や独学で学びたい方に適しています。
ただし、一発試験は合格率が低く試験内容も厳しいため十分な準備が必要です。また、自動車学校での「取得時講習」も必要になります。
運転経験が少ない場合は自動車学校での教習を受けることをお勧めします。
通いでの免許取得に時間がかかる理由
通いでの免許取得は、合宿免許と比較して取得までの期間が長くなりやすいです。理由としては以下のものが考えられます。それぞれ見ていきましょう。
・技能教習の予約が取りづらい
・自分でスケジューリングする必要がある
・仕事・学校と両立しなければならない
技能教習の予約が取りづらい
技能教習は、基本的に教官と生徒の一対一で実施されるため、教習の予約は必然的に取りづらくなります。教習が自分の想定通りに取れなければ、スムーズに教習を進めることは困難です。
また、自動車学校には繁忙期と閑散期が存在します。学生の長期休みと重なる7・8・9月、1・2・3月は、かなり混雑する可能性が高いため入校するタイミングには注意が必要です。
自分でスケジューリングする必要がある
合宿とは異なり通いで自動車免許の取得を目指す場合は、教習をいつ、どのくらいのペースで受講するかを自分でスケジュール管理しなければなりません。仮に空いた1日を使って教習を詰め込もうとしても、受けられる技能教習の時限数は法律で制限されています。また、道路交通法によって2時限連続で技能教習を受講した場合には、1時間の休憩が義務づけられています。
集中力が散漫な状態での運転は、教習理解度の低下はもちろん危険も伴います。自分が集中できる範囲内で、空いた時間に教習を入れられるようスケジューリングも工夫しなければなりません。
仕事・学校と両立しなければならない
通いでの免許取得を選択する方の多くは、学校の授業や仕事の都合など、長期間で予定を空けることができず、集中的に教習を受けることができないといった事情があります。自分のペースで学べることが通学免許のメリットである一方で、他のスケジュールと調整しながら自動車運転技術・知識を学ぶことは、相応の努力が必要になることも忘れてはいけません。
免許取得は最短かライフスタイルに合わせるか
免許取得の方法を選ぶ際、最短で取得することを目指すか、自分のライフスタイルに合わせるかは重要な選択肢です。
それぞれのアプローチにメリットとデメリットがありますので、自分に最適な方法を選びましょう。
最短で免許を取得するには
最短で免許を取得するためには、計画的なスケジュールと集中した学習が必要です。
自動車学校の短期集中プランを活用することで、通いながらでも迅速に免許を取得することができます。
目的に合わせたプランを選ぶ
免許取得の目的に応じて、適切なプランを選ぶことが重要です。
例えば、仕事で運転が必要なケースや早急に免許が必要なときは、短期集中プランや合宿免許がおすすめです。一方、時間に余裕がある場合やゆっくりと確実に学びたい方は、通常の通学プランを選ぶと良いでしょう。
仕事で必要な方で会社のサポートがある場合はそれに合わせたプランを選択しましょう。
性格に合わせたプランを選ぶ
自分の性格や学び方に合わせたプランを選ぶことも大切です。
例えば、集中的に学ぶことが得意な方は合宿免許や短期集中プランが適しています。一方で、自分のペースでゆっくり学びたい方や忙しい日常生活と両立させたい方は、通常の通学プランが向いています。
緊張しやすい方はマンツーマン指導や自主学習中心のプランがある自動車学校を選ぶと安心でしょう。
学習に合わせた自動車学校を選ぶ
学習スタイルに合わせた自動車学校選びも考慮しましょう。
例えば、疑問点などをすぐに解消したい方や聞きやすい環境が整っていることが希望の方は、対面での学科教習を実施しているところや、自習室などに指導員が常駐している自動車学校を選ぶと良いでしょう。
また、学科試験に不安がある方は、模擬試験などが充実した自動車学校を選ぶことで効果的に学習を進めることができます。
最短で免許を取得するためのコツ
最後に、通学免許でなるべく最短で免許を取得するためのコツについて解説していきます。スムーズに教習を受講するためにも、次のコツを押さえておきましょう。
短期集中プランの活用
短期集中プランを活用することで、効率的に免許を取得することができます。このプランでは、短期間で集中的に教習を行い、免許取得に必要な技術と知識を身につけます。計画的にスケジュールを組み、毎日一定時間を教習にあてることで、短期間での免許取得が可能となります。
入校前の準備や集中的な教習のための健康管理、教習の予約や復習時間の確保など計画的に実行していくことが重要です。
キャンセル待ちを効果的に使うコツ
キャンセル待ちを利用することで、効率的に教習を進めることができます。教習の予約が取りづらい場合でも、キャンセル待ちを利用することで、空きが出た際にすぐに教習を受けることができます。
こまめに状況を確認することや混雑が少ない時間帯を狙うことも有効です。
キャンセル待ちリストに積極的に登録し、空きが出たらすぐに対応できるよう準備しておくと良いでしょう。
閑散期に入校する
上述した通り教習所には繁忙期と閑散期があります。入校する時期に特にこだわる必要がないのであれば、閑散期に入校することがおすすめです。生徒の母数が少なければ、その分技能教習も受けやすく、スムーズにカリキュラムを進めることができる可能性も高くなります。
東山自動車学校の短期集中スピードプランなら最短1ヶ月で免許が取れる
通いで最短で免許を取得したい場合は、長期休み中に「短期集中スピードプラン」を受講することで最短1ヶ月で普通免許が取得できます。入校前にスケジュールを決め、長期休みをフル活用して短期間に集中して受講できるため、最短での免許取得を検討している方にはピッタリなプランです。ご興味のある方は、ぜひ一度お問合せください。
まとめ
今回は、通いで免許取得するまでにかかる最短日数をご紹介しました。自動車学校への通いでは、最短で16〜18日で取得できます。しかし、技能教習の予約や試験など、現実的には困難な可能性が高いため、余裕を持って3〜4ヶ月程度と認識しておくと余裕を持って免許取得に向けて教習を進められるでしょう。
東山自動車学校では、通いで最短取得を目指せるスピードプランや運転技術・知識の定着が進みやすい丁寧な教習を行っています。名古屋市内で教習所や自動車学校をお探しの方はぜひ東山自動車学校へ。免許取得に関する疑問にもお答えします。